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蓄財都の伝説がある神獣貔貅（ヒキュウ）は、金銀などの財宝を主食としています。

龍王(仏法の守護神)の第九子で、天帝(道教の最高神)のペットとしてかわいがられていた貔貅はいたずら好きでした。ある時、いたずらが過ぎてしまった貔貅は天帝から罰を与えられ、お尻が塞がってしまいました。金銀財宝をいくら食べても外に出すことができなくなったのです。

このことから蓄財や招財の象徴と言われるようになりました。

貔貅をかたどった縁起物を建物の外側に向けておけば財気を吸収してくれると信じられ、財運の象徴としての意味をもつようになっています。また貔貅は避邪とも呼ばれ、その名の通り邪悪を避ける動物として、三国時代には戦旗の意匠などに用いられました。